新潟五区の女王(本歌:椎名林檎「歌舞伎町の女王」)

観光バス着く度に 地元からの陳情団
新潟の故郷(ふるさと)を離れ 住んだ目白の大豪邸

父は此処の議員様 生き写しの様なあたし
誰しもが手を伸べて 子供ながらに魅せられた総選挙

49に成ったあたしは 父の地盤を継いだ
毎度地元と東京を行き来し暮らすのだろう

「一度栄えし者でも必ずや衰えゆく」
その意味を知る時を迎え足を踏み入れたは永田町

あの世に逝った父親 思えど夏は今
議員と云う肩書きを誇らしげに掲げる

議員になったあたしが売るのは自分だけで
同情を欲した時にすべてを失うだろう

新潟中越地方 コシヒカリの故郷(ふるさと)
其処はあたしの庭 大票田新潟五区

今度からは此のクニで娘のあたしが議員