見読聞飲食 その2

トップに戻る


ここは、見たり聞いたり読んだり飲んだり食べたりしたものへの雑感を
微妙にテイストニュース風に書いていこうかと思う場所です。
ここの文章は適宜他のコーナーに再利用していくことも視野に含めつつ。


2 3 4 

50
プロジェクトX第31回「よみがえれ日本海」 001128

 とあるBBSでこの回を見た後「日本はまだまだ大丈夫だなぁ」と思った、と書き込んでいた人がいたけれど、全く同感。ひさびさにぐっと来た。
 ていうか「千葉のお父さん」。格好良すぎです。
 プロの事務屋の格好良さ。
 技術屋や職人の格好良さとはまた別種の、独特の格好良さだよね。

プロジェクトX第31回「よみがえれ日本海」
2000年11月28日放送/NHK/45分
プロジェクトX公式サイト


49
「BLOOD」 001128

 1966年、ハロウィン。
 横田基地の中でセーラー服来た女の子が、日本刀振り回して怪物と戦う。
 物語的に要約してしまえばそれだけなのだけど、48分間にそれはもうすごい勢いで様々なものが凝縮されていて、圧倒される。
 冒頭の黒電話〜地下鉄の轟音シークエンスでとりあえずビビらせて、それが始まりのチャイムでもあって。後はただ、流れる映像に身を任せる。それだけで十分。あとはテロップの最後に「オチ」が付いているので(少なくとも私には「オチ」だった。あの「通商産業省」の文字は。)それで現実に帰ってこれるはず。
 なおこの映画、フルデジタルを売りにしていたはずだけど「凄い。さすがCGだ」っていうシーンは実はダンスパーティーのシーンだけかも。(実はそれにしたって同じ動きしてるキャラが見つかるんだけど(笑))逆に、ラストシーンのB-52の映像なんかはそれまでのシーンとの乖離が目立ちすぎて、ダメだったり。
 あと内輪ネタなのだけど、あの保健の先生、ねもと教官に似てたよーな………。

「BLOOD」
2000年/日本/48分
北久保弘之監督
BLOODオフィシャルサイト SME/プロダクションIG


48
V.A.「特撮狂-TOKUSATZCREW」 001128

 発売元自らが「普通は絶対作らない、ストライクゾーンが狭すぎる、狂った企画盤」と証する、確かに狂った企画盤。オルタナティブ・ロック×特撮という配合の結果、参加しているアーティストと、カバーしている楽曲の客層が奇跡的に被らないCDに仕上がっている(詳細はオフィシャルサイト参照)。楽曲が分かる人は、アーティストを知らないだろうし、アーティストを知ってる人は楽曲が分からないこと請け合い(笑)私はもちろん前者よりだけど。
 難しいことを考えないでだらだら聴いても楽しいので、曲目かアーティストのどちらかに興味を持ったら買って損はないんじゃないかなぁ。個人的にはPOLYSICSによる「ギャバン」は無茶苦茶でお気に入り。MARBLE DIAMONDによる「ワイルドセブン」も分かりやすくて好きかな。

V.A.「特撮狂-TOKUSATZCREW」
LASTRUM/LACD-0020/1999年10月10日発売
オフィシャルサイト


47
2000年大型特別企画"史上空前の大冒険"日本のタクシーが行く東京〜ロンドン2万キロ大陸横断86日奇跡の旅 001123

 東京のとある街角。男がタクシーに乗る。
「お客さん、どちらまで?」
ロンドンまで
「はい、分かりました」
 そして、タクシーはロンドンを目指し走り始める。

 まぁ、これは番組冒頭のために作ったシーンで、実際はきちんとドライバーのオーディションをやったり、ガソリン車仕様のタクシー(但し、車自体は普通のクラウン・コンフォート)や桁数が2桁多い特注のタクシーメーターまで作ったり、サポート車を走らせたりした上での企画なのだけど。
 中国の天安門広場やゴビ砂漠、カザフのステップやら12カ国に渡ってタクシーが様々な場所を走り続ける。普段街で見るのと変わらないタクシーが、例えば包(パオ)の隣に駐車しているなんていう図。中央アジアの悪路に苦戦するという図。アルプスの道に、止まっているという図。もちろん、タクシーメーターは回る。そこがステップだろうと、夜11時になるとメーターが律儀に割増にされる面白さ。日常からかけ離れた空間に、唐突に日常の欠片があるということの不思議。
 2万キロ、タクシー料金にして約560万円に及ぶ旅のドラマよりもなによりも、そのことの「格好良さ」を見せてくれただけでも、この番組をただ、素晴らしい番組だと言いたいと思った。

2000年大型特別企画"史上空前の大冒険"
日本のタクシーが行く東京〜ロンドン2万キロ大陸横断86日奇跡の旅

2000年11月23日放送/テレビ東京/167分


46
ファミリーマート「DXハンバーグまん」 001121

 皮の頂部に、網焼きハンバーグをイメージしたのか、網目状の模様がつけてあるのが識別点。中身はハンバーグっぽい味付けの牛の挽肉。分かりやすく、そして、頭が悪い(笑)4点(/5点)。


45
サンクス「トンポーロー」「ソースカツまん」 001121

 共通点は、どちらも値段が150円を超えると言うことと、どちらも形状が細長い形状だということ。ソーツカツまんの方が、より細長いけど。
 まずはトンポーロー(180円)。豚の角煮入りの中華まん。昨年からの引継で、そこそこの味。180円という値段を考えると、最低でも味と量がそれぞれ約1.4倍でないといけないはずなのだけど(笑)、どうも、微妙。3点(/5点)。
 ソースカツまん(150円)は、まず皮の中に衣があるという奇妙さ。カツと言うには歯ごたえに欠けるようなきもするが、濃厚なウスターソースの味は悪くない。キャベツが入っていたり、遊び心も豊富。4点(/5点)。


44
スリーエフ「中華街風 チャーシューまん」 001111

 今年のチャーシューまんは味噌風味。外見上の識別点は、皮の頂部におおきく×字型の切り込みが入っているところ。
 細切れながら、チャーシューがきちんとチャーシューらしい歯ごたえを伝えてくれる。また、味噌の風味もくどくなる寸前でなんとか踏みとどまっており好感。4点(/5点)。


43
サークルK「豚しょうがまん」 001111

 あんまんと同じ皮を使用し、外見上の識別点が見あたらなかったので、もしかしたらロケテバージョンなのかも知れない。
 中身はちょっとタレの味がきつめのしょうが焼き。しょうがの香りの強さなどが非常に適度、また肉も「しょうが焼き」だということをアピールするもので、もしまだロケテ段階なのであれば、本格販売を強く希望。4点(/5点)。


42
世田谷美術館企画展「メソポタミア文明展」 001031

 ハンムラビ法典が初来日、ということで、個人的にはほぼそれを見に行くつもりで行った「メソ展」。
 法典は1階の展示室に、それだけしか置いていないスペースが作られ、置いてあった。教科書にはサイズが書いていないから知らなかったのだけど、予想以上の大きさにびっくり。たしかに、非常に情報量がある碑文だから、大きくないわけはないんだけど。楔文字が読めるわけでもないのに思わず顔を近づけてじっと碑文を見つめてしまうのは、誰も同じだった。
 その他に印象に残った展示物としては、どうにもHOUSE of the DEADっぽく見えてしまった(笑)CGで再現されたシュメールの都市の様子とか。学術的なタイトルがつけられてはいるのだけど、どうにもエロフィギュア(笑)としか見えない出土品(「抱擁する夫婦のいる寝台の模型」)とか。また、バビロニアの守護神であるところの人頭牛を見て「件」を思い出してみたり。
 それに、労働者の身分証。そういうあたりは、昔も今も変わらないんだなぁ、と。
 展示物には概ね満足したのだけど、マイナス点も。
 展示が1階と2階に別れているのだけど、相互に行き来が出来なくて、一度1階を出てしまうともう戻れないというシステムはどうにかならなかったのかなぁ。最後にもう一度ハンムラビ法典を見に行きたかったんだけど。むぅ。

世田谷美術館企画展「メソポタミア文明展」(2000年8月5日〜12月3日)
世田谷美術館公式サイト/四大文明公式サイト


42
プロジェクトX第27回「日米逆転 コンビニを作った素人達」 001031

 セブンイレブン誕生秘話。比較的最近のことなので、関係者がみなさんご存命。新しいパターンだなと思ったのは、今回は初の「起業もの」なのである。最後の「その後の物語」で、コンビニを始めようとした鈴木氏がセブンイレブンの現会長であると出てきたのは、かなり驚きであった。
 中身への断片的な感想。
 アメリカのマニュアル。中身はほとんど店員の訓練に関するものばかりだったそうで。後年になって潰れてしまったのも、何となく分かった気がした。前後に扉のある冷蔵庫は、日本のオリジナルだったとは。
 今回も、ドラマ的にはじんわりと熱い物語であった。

 おまけ。
 日本のコンビニで初めて売れた商品は、サングラス。

プロジェクトX第27回「日米逆転 コンビニを作った素人達」
2000年10月31日放送/NHK/45分
プロジェクトX公式サイト


40
サークルK「焼きいもまん」 001030

 サークルKの新作デザートまん。
 皮は正円ではなく、少し細長い楕円形。「いも」なので色は当然のように紫。そして、あんはというときれいな黄色(いも色)。肝心の味はというと、非常に素直ないもの味。「焼き」というには幾分スイートポテト寄りかも知れないが、非常に素直な味には高評価を与えたいと思う。5点(/5点)。


39
サークルK「陳さんの四川肉まん」「同 四川エビチリまん」 001030

 昨年からの引継ぎもの。「陳さんの四川〜」シリーズ。
 「肉まん」はピリ辛のあんがポイント。少し高めの120円。外見上の識別点は敷いてある紙。昨年よりもピリ辛がわかりやすく、キャラづけはきっちりと出来ている。4点(/5点)。
 「エビチリ」は150円とちょっと強気の価格設定。外見上の特徴は、肉まんのような筋が入りながらも、頂上が尖っていない(上から見ると花弁の少ない菊の御紋のような)皮。エビエビでぷりぷり感が結構あり、かつ、くどくない。とはいえ、値段でこれと比べてしまうと減点せざるを得ないわけで。3点(/5点)。


38
教育改革国民会議「一人一人が取り組む人間性教育の具体策」 001029

 故小渕首相が遺したものの一つ、教育改革国民会議の委員発言の概要なるものを人から教えてもらったのでねじ曲げて紹介。ねじ曲げてないものが見たい人は下のリンクを参照のこと。
 問題の記事ではテーブル形式でいくつも項目が紹介されているのだけど、それらの中から特に気になった項目というと、

    ・歴史教育を重視する
    警察OBを学校に常駐させる
    ・学校に教育機関としてのシンボルを設ける

 の3点セット。
 これはつまり、陛下の赤子としての正しい歴史認識を持つための歴史教育を行い、その実践としての教練及び奉安殿への礼拝を実行させるということなのでしょうか(笑)
 特に教練については「遠足でバスを使わせない、お寺で3〜5時間座らせる等の「我慢の教育」をする」とも繋がるような気も(むやみに繋げない)。

 それと、

    名刺に信念を書くなど、大人一人一人が座右の銘、信念を明示する
    ・バーチャル・リアリティは悪であるということをハッキリと言う

 これは新手のギャグと取るべきなんでしょうか(笑)

 正しいことを言っている面も少しはあるんだけど、それ以上にこういうアラの部分が目立ちすぎだよ、これ。


37
ドキュメント地球時間「ヒトラーの側近たちII」全3回 001029

 ヒトラーの側近達を取り上げたドキュメントシリーズの第2シリーズ。今回はアイヒマン、メンゲレ、ボルマンだが、実は実際に側近だと言えるのはボルマンだけかもしれない、というツッコミはおいておこう。
 関係者へのインタビューと当時の映像、音声など用いて、それぞれのキャラクターをしっかりと浮き彫りにしており、クオリティは非常に高かった。
 関係者では、ボルマンの息子やヘスの秘書など、こんな人がまだ生きているのか、と思うような人々が登場したり、アイヒマンやメンゲレについては彼らの父が経営していた企業がいまだドイツにあることが紹介されたり。非常に興味深いシリーズだった。
 さすがに第3シリーズはもう無いかなぁ。

ドキュメント地球時間「ヒトラーの側近たちII」全3回
1998年制作/制作:ZDF/各45分


36
プロジェクトX第26回「うまい米が食べたい」 001026

 今回は、コシヒカリ誕生秘話。
 今回はドラマ的な盛り上がりには少々欠けたところがあったけれど、なんというか感動が、じんわり来た感じ。
 お百姓さんの経験を、どうにかしてマニュアル化しようとしたりするあたりが僕の中では山でした(笑)

プロジェクトX第26回「うまい米が食べたい」
2000年10月24日放送/NHK/45分
プロジェクトX公式サイト


35
長崎萌「炎と嵐」「帰り道」 001022

 長崎萌は、なんというか、椎名へきるや飯塚雅弓とニッチが同じだったために、結局喰われてしまったイメージのある人。失踪したりもしてたらしいけど、よくわかりません(笑)
 さて。CDのレビュー。可愛いイメージのジャケットと、中身の落差が結構ある。本人の歌声が低めだから仕方ないのかも知れないけど。音の薄さっぷりなど、ロック系B級アイドルポップスらしさ満点で、なんだかなぁ、という気分になる。封印決定(笑)
 もう一枚「帰り道」は………なんというか裕木奈江(笑)
 今気づいたけど、裕木奈江って、色々な意味で長崎萌と被る部分がある気がするなぁ………。いやいやいや。気がつかなかったことにしよう
 なお、CDはどれもSMEから出ていたんだけど、SMEのサイトで検索しても情報がないんだよね………。ドキドキ。

長崎萌「炎と嵐」
SME/SRDL 4353/1997年4月21日発売

長崎萌「帰り道」
SME/SRDL 4414/1997年9月21日発売


34
東浩紀「addictionの3つの層 草稿Ver.1.0」 001022

 なぜ、私がこの文章において提案された「萌えの構造」を否定したくなるのか。短くても、少しはまともに書いてみたかったので。なお、この短い文章においては「オタク」「萌え」などはア・プリオリに存在するものと仮定します。そうしないとあまりに面倒なので。また「ダメ」は「駄目」とニアリーイコールですが、ニアリーであってイコールではありません。なんとなく分かって下さい。

 私も「萌え」が求道的な、ある意味でストイック(笑)なものであることを否定はしない。「萌え」は、萌えるものの肉体あるいは精神、財政に対して忍耐を求めるものである。それは即売会の行列であったり、食費を削ってでも行われるトレカの「大人買い」といった行動に表象されるように思う。
 だが、それは認識論のみの立場から、独立した「オタク」個々の認識の問題として取り扱われるべきものなのかといえば、決してそうではないと思う。私はむしろ、「萌え」とはポトラッチである、そう考えるのだ。
 「萌え」は、先程もあげたような、即売会での行列、コンサートツアー完全参加、グッズ類の大人買い、あるいは掲示板への常駐、「にょ」「うぐぅ」などの異常(笑)な言動といった、どこかしらネジの外れたような行動に表象される。なぜ萌える人々(=オタク)はそれに走るのか。それはすなわち、仲間内で自らを高めようとするからだろう。時間を、手間を、お金を、ときによって人格(笑)すらも(自虐的に)蕩尽することでオタクは同じオタクから「立派なダメ人間」として認められようとするのである。
 そもそも「萌え」という単語自体、パソコン通信というコミュニケーションの中から生まれてきたものである。そのコミュニケーションの中で、自らの行動原理を語るために「燃え」の故意の誤変換から生まれた「萌え」は常に他者を指向するものであると考えるべきではないだろうか。

 最後に、以上の立場から「でじ子」について考えてみたい。
 私の結論から言えば、でじ子とは「おニャン子クラブ」なのである。
 大塚英志の言によれば「おニャン子クラブ」は「アイドルというシステム」を売り物にしたアイドルであったのだという。でじ子も同じだろう。
 東も文中で述べているように、でじ子には過剰なまでに「萌えキャラ」の記号が配されている。東はそれら記号的要素への認識が即「萌え」に繋がっているとしている。だが、私はそうは考えない。
 でじ子はもはや一個のキャラと言うよりは「萌えキャラ」の記号が配された「萌えキャラというシステム」なのだ。あまりに露骨で、どうにも「ダメ」な商品である。けれども、オタクはその「ダメ商品」に乗ってしまう。なぜなら、そうすることによってしごく簡単に「ダメ人間」と認定されるからだ。でじ子だけではなく「シスタープリンセス」や「ラブひな」などもその点については全く同じだろう。

東浩紀Webサイト

(参考文献)
大塚英志「システムと儀式」本の雑誌社、1988年
大塚英志「物語消費論」新曜社、1989年


33
ファミリーマート「チーズまん」 001021

 チーズまん、2年目。心なしか、昨年のものよりもチーズレベルが上がっているような気がする。皮はプリンまんのそれの色を全体に少し濃くした様な感じだが、サイズは普通の中華まんとあまり変わらない。あんがほぼ完全にチーズ。チーズ嫌いの人には全くお勧めできないほどの誠実なチーズっぷり。3点(/5点)。


32
セブンイレブン「カルビロール」「小龍包」 001020

 カルビロールの方は、なんというか長い。長辺の長さは12cmを超えるか。白い生地で、ワッフルのように格子状に生地が盛り上がっているのが特徴。肝心のあんの味はというと、どこがカルビなのかちょっと疑問。なんというか、私にはサンマの蒲焼きの味に思えたのだけど。120円(税抜)とちょっと高めなのに。そんなこんなでちょっと減点があって、2点(/5点)。
 小龍包の方は、神奈川限定らしい。4つ入りで180円(税抜)という値段の割には、味の方はいささか物足りない。ていうか、小龍包なのに中にスープが入ってない。本格〜と銘打ってあるものだとスリーエフやミニストップが良いものを出しているだけに。あと、箸がないと食べられなかったり、ラップを取りにくいのも減点要因。2点(/5点)。


31
プロジェクトX第25回「幻の金堂 ゼロからの挑戦」 001017

 職人ネタでGo。
 炎のように燃える要素は乏しかったが、しみじみと熱かった。そしてなんというか、宮大工の仕事って、タイムスパンが長いなぁ、とも。
 最後のセリフにもちょっと反省してみたり。うむ。

プロジェクトX第25回「幻の金堂 ゼロからの挑戦」
2000年10月17日放送/NHK/45分
プロジェクトX公式サイト


30
橋本純「鉄槌 1 1944 迎撃!本土決戦!!」 001014

 しばらく前に読んだのだけど、せっかくなので。
 1941年に日本がハルノートを受諾していたら、というIFから始まる仮想戦記小説。
 装備こそ改良されているものの、日本軍がかなりの勢いで弱体化している設定は結構新鮮。どうも予定調和で日本が勝つことになっているらしいので、この先を読む必要があるのかは疑問なのだけど(笑)
 弱まった日本のシミュレートとしての1巻は目を通してみても面白いかも。

橋本純「鉄槌1 1944 迎撃!本土決戦!!」
学研歴史群像新書/2000年9月7日初版
新書/800円/ISBN:4054012914


29
TVA「Sci-Fi HARRY」第1回 001013

 秋の新番組レビュー、その3。やはり設定その他は公式サイトを参照してもらうとして………と思ったら無いらしく。ちぇ。
 放送より一週遅れでビデオで観賞。飯田譲治原作のサイコホラーアニメ。
 作画がキチンと「日本でないどこか」を表現しているのは好感。ただ、この内容だったら実写でやっても良かったんじゃないかなぁ………。と思わせてしまう。まぁ、わざわざ海外で作って声当て直して、ってやるのも面倒だからなのかなぁ。
 嫌いじゃないけど今後の展開では見なくなってしまう可能性もあるかも、という感じ。スプーン曲げでもってアレ、っていうネタはパロディで広がるかも知れない。

「Sci-Fi HARRY」第1回
2000年10月6日放送/テレビ朝日/30分
制作:A.P.P.P.


28
大塚英志+堤芳貞「東京ミカエル」 001012

 昭和帝をキャラとして登場させてしまったために発行が不可能になった、と言われていた作品の単行本化。7年間放置プレイされていたらしい。
 7年前にきちんと単行本化していたら、きっと大塚氏は今頃ワイドショーの寵児になっていたに違いないのに、とか思ってしまう(苦笑)
 なんというか、大塚英志もの。同時期のJAPANよりはインパクトが弱いような気がするが、壁に囲まれたアジールと〈日本〉というイメージは共通。そこからふとメガゾーン23か何かとリンクさせて論考すると面白いんじゃないかな、とも。

大塚英志+堤芳貞「東京ミカエル」上・下
角川書店ニュータイプ100%コミックス/2000年10月1日初版
A5/940円/上巻ISBN:4048532308・下巻ISBN:4048532561


27
プロジェクトX第24回「史上最大の回収作戦」 001010

 先週の続き。
 盛り上がりという点ではどうも先週の方に軍配が上がるような気もしないでもないのだけど、やはりなんというか。燃える展開。
 一番熱かったのはスタジオの中坊さんだった気もするけど。
 その後の物語を見ながら、あの事件がなければなかったで、きっと出会わなかった人たちが出会い、今でもその付き合いが続いているということは、ひとつの救いだと思った。

プロジェクトX第24回「史上最大の回収作戦」
2000年10月10日放送/NHK/45分
プロジェクトX公式サイト


26
スリーエフ「キムチ焼き肉ボックス」、「中華街風 回鍋肉まん」 001012

 ひとつめの「キムチ焼き肉ボックス」はヤマザキの「ビーフボックス」のあん違いバージョン。焼き印が押してあるので識別できる。ピリ辛なのはわかるのだけど、キムチの主張が弱い気がする。3点(/5点)。
 ふたつめの「中華街風 回鍋肉まん」は期間限定らしい。通常の肉まんとの違いがちょっと分かりにくいかも知れない。確かに野菜もきちんと入っている気はするんだけど。ちょっと主張に乏しいので、3点(/5点)。