見読聞飲食 その1

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ここは、見たり聞いたり読んだり飲んだり食べたりしたものへの雑感を
微妙にテイストニュース風に書いていこうかと思う場所です。
ここの文章は適宜他のコーナーに再利用していくことも視野に含めつつ。


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TVA「アルジェント・ソーマ」第1回 001005

 秋の新番組レビュー、その2。やはり設定その他は公式サイトを参照してもらうとして。
 ハードSF指向のアニメ作品。第1回からいきなりサンライズらしさ全開だと思ったのは私だけではないと思う。
 それにしても今回のこのテンションの高さは何だろう。決して声優が「はしゃぐ」わけでもなく、キャラが大立ち回りするわけでもなく、変な言い回しかも知れないが、しっとりとテンションだけが高いのだ。丁寧な作画と演出には、ここまで力があるのか。次回以降も大きく期待。
 次回予告の演出も新鮮でよし。

「アルジェント・ソーマ」第1回
2000年10月5日放送/テレビ東京/30分
制作:サンライズ
アルジェント・ソーマ公式サイト テレビ東京サンライズ


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プロジェクトX第21回「東京タワー 恋人たちの戦い」 001005

 ビデオの録画に失敗して見られなかった回を、ようやく。
 今回は「東京タワー」建設の回。
 一つだけ気になったことがあって。途中、組み上げた鉄骨が部品の精度の問題で合わない、という部分があったのだけど、あれはやっぱり一度ばらして再組立したのかなぁ………。
 あとはゲストで出演されていた鳶の職人さん、素でキャラが立っててよかったなぁ(笑)

プロジェクトX第21回「東京タワー 恋人たちの戦い」
2000年10月5日再放送(9月5日本放送)/NHK/45分
プロジェクトX公式サイト


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プロジェクトX第23回「悪から金を取り戻せ」 001003

 今回のプロジェクトXは、豊田商事事件で、被害者救済のために中坊公平氏が中核となって行動した司法関係者グループの話。
 オウム(?)に狙撃されたことで一躍メジャーになった元警察庁長官の国松駐スイス大使もこの事件には関わっていたんだねとか、そういうこともありつつも、とにかく熱く、格好良い。うだるような日本の夏の蒸し暑さが、伝わってくるような感じ。
 ああ、次回が気になる。

プロジェクトX第23回「悪から金を取り戻せ」
2000年10月3日放送/NHK/45分
プロジェクトX公式サイト


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TVA「ヴァンドレッド」第1回 001003

 秋の新番組レビューその1。
 あらすじや設定などは以下のリンクを参照してもらうとして。
 軍国がかった「帝国」の演出など、かなりおバカ度が高く、なかなか良い感じである。「ナデシコ」あるいは「ダイガード」「ゲートキーパーズ」などとも共通する、決定的に「エヴァ以降」のアニメであることは否定できない細かい部分の作りは、もはや「こういうもの」としてあきらめる他ないのだろう。
 きちんと絵が動いてたし、概ね満足すべきだったが、唯一不満が残るのがオープニング。GONZO制作のアニメなので、画面には当然のように3DCGががりがり使われているわけなのだけど、OP曲がどうにものっぺりした印象の音(むしろ、決定的に音が薄い)なので、なんだか全体に起伏に乏しい感じになっている。責任を配分すると2:8で曲が悪いんだけど………。
 まぁ、オープニングを見ただけで本編見る気をなくした(笑)TV版の「サクラ大戦」なんぞよりは比べものにならないくらいまともなんだけど。

「ヴァンドレッド」第1回
2000年10月3日放送/WOWOW/30分
制作:GONZO
ヴァンドレッド公式サイト


21
サンクス「豚キムチまん」、ローソン「豚キムチまん」 001002

 名前は同じだけど、ものは別。メロンクリームまんとは状況が違うらしく。
 サンクスの「豚キムチまん」は皮が薄い桃色。キムチというより、スパイシーな辛味を強調しただけの肉まんのような感じ。あんの香りは香りと言うよりは、臭みといった方がよい感じ。ちょっと期待はずれ。3点(/5点)。
 ローソンの「豚キムチまん」は白い、あんまんなどと同じものの頂部に焼き印が押してあり識別する。サンクスのものに比べて、あんにキムチの野菜の歯ごたえがあり、辛みも納得できるものだった。あんのボリュームが少ない気もしたけど、基本的には好感。4点(/5点)。


20
ミニストップ「本格点心 特選えびまん」 000929

 ミニストップの新作。
 バーガーチェーン風に言うならば、まさに「えびえびでぷりぷりではふはふ」なのである。現在のところ今シーズン最大のヒット作。文句なし。満点。もちろん5点(/5点)。
 値段は118円と普通よりわずかに高いけど、その分少し大きいのでオッケー。「特選肉まん」との識別点は敷紙の文字の色。


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Voice Bloom「Voice Bloom!  【宇宙に届く野望編】」 000926

 角川書店のアニメ雑誌「月刊NewType」誌の声優ネタの連載企画「Voice Bloom」から生まれた企画CD。参加メンバーは中川亜紀子、長沢美樹、佐々木庸子、安達まり、茶山莉子、川上とも子、木村亜希子、小谷伸子、山口克子、小泉理奈の計10人。
 で、このアルバムの聞き所はなんといっても全員合唱の2トラック目「強気の女」と7トラック目の「太陽だいすき」。B級アイドル歌謡っぷり全開で数年後にもう一度聞いたならばしょんぼり出来ること必定。
 いや、良いアルバムだわ。ある意味(爆)

Voice Bloom「Voice Bloom!  【宇宙に届く野望編】」
日本コロムビア/COCC-14780/1998年1月21日発売


18
V.A.「テレビアニメ ドカベン」 000926

 1977年に発売されたLPの復刻版。ドカベン関連の音源としてははじめてのCD化だという。
 収録されているのはOPテーマ「がんばれドカベン」をはじめとした歌、全10曲だけれど、なんだか軍歌調の配合比率が多い気がする。とくに8トラック目の「野球小唄」と最終トラックのED曲「ああ青春よいつまでも」なんて、これは、軍歌といわずに何という、という感じですらある。
 しかし、なんで歌の前にはドラマが入っているんだろう。このアルバム。

「テレビアニメ ドカベン」
日本コロムビア/COCC-12736/1995年7月21日発売


17
「現代の映像 社員改造」 000925

 1969年放送のNHKのドキュメンタリー短編。
 新入社員研修や幹部教育の模様がその内容なのだが、まさに「改造」。
 冷たい海に、頭には「愛社」と書いた鉢巻き、体は下着一枚で入って社歌斉唱とか、ぶつぶつポジティブ単語を唱えさせたりとか、最後に登場した幹部用の「アメリカから入ってきた最新の教育プログラム」………って、それは自己啓発セミナーと、もはや何がしたいのかよくわからない精神鍛錬の連続。
 もちろん最近はそんなことは無い、ということだけど、「高度成長期」の壮絶さ、の一端がそこに。

NHKアーカイブス「現代の映像 社員改造」
1969年5月23日放送(2000年9月24日再放送)/NHK/30分
NHKアーカイブス公式サイト


16
サンクス「激カレーまん」「じゃがバターまん」 000923

 「激カレーまん」はサンクスの新作カレーまん。激辛だから「激カレー」なのはネーミングセンスがかなりアレだと思うのは私だけではないはずだが(笑)。皮は薄い黄色。サークルKの激辛カレーまんに比べてカレーの味に深みがあって美味しいように思う。4点(/5点)。
 「じゃがバター」は今年で3年目。サンクスのスタンダードとなり得るか。あんは昨年のあんをほぼ踏襲し、無難な仕上がりになっている。4点(/5点)。


15
ミニストップ「カリカリまん マイタケきのこクリーム」 000923

 カリカリまんの新作。形は細長いタイプ。
 一口囓るとかなり強いきのこの香りがする。きのこ好きにはたまらないが、きのこが苦手な人は絶対食べない方がよいだろう。クリームは少し濃いめの味付け。とはいえ揚げてある皮とのバランスを考えれば正しい選択である。美味。4点(/5点)。


14
「SCREEN PLAY」 000922

 イギリス製のパペットアニメーション。
 微妙に間違えた日本風(歌舞伎風)の人形や背景の装置がかなりインパクトをもっているが、カメラが固定で舞台演出などがどうにも歌舞伎風の前半と、突如として画面が動き始めるオチの落差が強烈。
 前半が夢、後半が現実の逆襲、と解釈するのは解釈としてはたぶん正しい見方なんだろう。ただ、ふと「美少女症候群」の初代編集者であった富沢雅彦氏の生涯のことを思い出してみたり。
 なお、この作品はアニドゥから1998年にDVD化されている。

「SCREEN PLAY」
1992年/イギリス/11分40秒
バリー・パーヴス制作


13
「蒸気船ウィリー」 000922

 ミッキーマウスのデビュー作。浦安に巣くうあのネズミも今でこそあんなにフレンドリー且つ平和な面をしているが、最初の頃はブラックで情け容赦なかったんだねぇ、と集中講義で初めて通しで見てしみじみしてみたり。
 でも、こっちなら好きになれそうだ(笑)

「蒸気船ウィリー」(原題:Steamboat Willie)
1928年/アメリカ/(7分)
ウォルト・ディズニー監督


12
吉村昭「破獄」 000914

 戦前から戦後にかけ、青森、秋田、網走、札幌の計4つの刑務所から脱獄したという実在の人物をモデルした主人公と、彼を閉じこめようとした刑務官達との戦いのものがたりが、メインとしてあり。その裏側に戦前から戦中、戦後にかけての刑務所というシステムのものがたりが流れる。「戦争」という異常事態の中での「刑務所」という人為的に隔離された空間がどうあったのかというのは非常に興味深く。
 適度に重く、適度に軽く。
 やはり、吉村昭は面白い。

吉村昭「破獄」
新潮文庫/昭和61年12月20日初版
文庫/552円/ISBN:4101117217


11
「オリンピア第二部 美の祭典」 000913

 なんというか、冒頭の数分は視聴者サービスシーン………?(笑)
 ていうか、男性のアレな部分がノーモザイクで放送されているっていうのはどうなんだ。
 フェンシングのシーンの、床に写った影だけ映す演出は、素直に「ぉぉ」と思えた他、馬術と近代五種の選手とスタッフが軍装コスプレの人ばかりだったのが非常にツボだったなぁ。
 またナチ臭も、「民族の祭典」以上に薄く。

「オリンピア第二部 民族の祭典」
1938年/ドイツ/89分
レニ・リーフェンシュタール監督


10
「オリンピア第一部 民族の祭典」 000912

 なんというか、伝説の映画。これをNHK衛星で放送するという情報を某テレビ番組雑誌で知ったときは嬉しかったなぁ。
 で、見てみると。
 ナチスコスプレの人がそこかしこにいるのが面白かった、というのは半分冗談にしても(むしろみんな本物だ……)、とくに、走り高跳びでベリーロールが登場していなかったりするあたりなど昔のオリンピックと今のオリンピックのギャップを家族で楽しんでみたり。
 意外と普通に楽しめる映画だなぁ、というのが正直な感想。

「オリンピア第一部 民族の祭典」
1938年/ドイツ/110分
レニ・リーフェンシュタール監督


09
プロジェクトX第22回「海底3000メートルの大捜索」 000912

 今日のプロジェクトXは、昨年打ち上げに失敗した「H-II」ロケットのメインエンジン「LE-7」を海底から引き上げる話。
 格好いいです。
 探査屋の人も格好良かったけど、計算屋の人の存在が格好良さの度合いをぐっと高めてます。
 まるで谷甲州の小説

プロジェクトX第22回「海底3000メートルの大捜索」
2000年9月12日放送/NHK/45分
プロジェクトX公式サイト


08
須賀しのぶ「天翔けるバカ We Are The Champions」 000911

 第一次大戦を舞台とした小説「天翔けるバカ」の第2弾。コバルト文庫ということからも分かるとおり、実は少女小説。けれど、非常に作りがしっかりしていて面白い。空戦描写やドイツ側の史実キャラの出し方など、下手な架空戦記などよりもよほど立派な架空戦記小説なのではないかと思う。
 1巻、2巻ともに色々な意味で萌えどころも押さえてるし。
 もう続編が出ない、というのがつくづく残念。
 でも、続編が出るんだったらピロシキは死んでないよね。むー。
 それにしても、である。吉岡平氏の指摘の通りなのだが、マンフレート=フォン=リヒトホーフェンとミハイル=シューマッハって、なんであんなに設定が似ているんだろう。

須賀しのぶ「天翔けるバカ We Are The Champions」
集英社コバルト文庫/2000年9月10日初版
文庫/495円/ISBN:4086147580


07
サークルK/ファミリーマート「メロンクリームまん」 000908

 両方とも井村屋製で、60円。少し小振りなデザートまんサイズ。おそらくは同じものなのだろう。
 ホットでメロン味というと強烈にあの悪夢(笑)を思い出すのだけど、さすがにそれほど強力な味ではなく。
 緑色の皮の中に、カスタードクリーム(メロン風味)。さらに、そのクリームの中心部にはメロン果汁ゼリー様のものも入っていてより凶悪な味に仕上がっていたり。まぁ、食べられなくはないかなぁと。(2/5点)

1003追記
先日、am/pmでも販売されているのを確認。


06
山根一眞「変体少女文字の研究」 000908

 変体少女文字、つまるところの「まる文字」についての研究書。
 本書ではそれが、横書きの高速筆記、シャープペンの普及、「ナール体」の存在など、いくつかの要因から半ば「必然的」に生み出されていったことを解説してみせる。テンポがよく、半ばミステリー小説のように一気に読めてしまう、などと帯的(笑)な感想まで持つほどである。
 だが、この本が世に出てから14年。「必然」で生まれたはずの最近「まる文字」はすっかり息を潜め、代わりに「ヘタ字」なる文字が流行しているのだという。
 これにはどのような「必然」が含まれているのだろう。

山根一眞「変体少女文字の研究」
講談社/1986年2月5日初版
B6ハードカバー/1000円/ISBN:4062020718


05
「地理新參考書 尋常六年用」田中宋栄堂 000907

 仙台の古本市で購入したもの。
 昭和10年の学習参考書だけあって、地理の表記が相当微妙。
 例えば、台湾、朝鮮、樺太は「地方」だったりとか。
 南洋の委任統治領について「人口−七萬…大部分は土人」とか書いてあったりとか。
 満州について「我が國との關係−我が國の生命線」と書いてあったり、あるいは、その単元の要点が「滿州國は我が國ともっとも關係の深い國である。滿州國は日本の生命線であるわけを十分に研究し、日滿兩国がお互いに助け合つて進んで行くところに兩国の國運發展と東洋の平和が存することをよく理解すべきである」であるところとか。

「地理新參考書 尋常六年用」
田中宋栄堂/昭和十年三月廿五日三十版
22.6cm*15.5cm(縦*横)並装/定価十二銭


04
サークルK「激辛豚キムチまん」「激辛カレーまん」 000907

 サークルKの今年の新作中華まんより。
 豚キムチまんは全体にぼそぼそしていてあまり美味しくなかった。辛みも今ひとつ深みに欠けたし。2点(/5点)
 カレーまんは素直に辛く、結構後を引く。とはいえ、カレーとして許容できない味ではない。普通の3点(/5点)
 とはいえ、普通のカレーまんを準備せずにこれだけというのはちょっとどうかとも思うのだけれど(笑)


03
大塚英志「木島日記」(小説版) 000904

 お約束の一冊。
 この本の一番の山場はあとがきの最後のひとことなので、とりあえず本はあとがきから読むという人は素直に最初から読みましょう(笑)
 冒頭から章を重ねる毎に、だんだんとノリがライトになっていくあたりについては少し評点を下げざるを得ないのが正直なところ。まんが版ほど強力にプッシュできるものではないです。
 なお、本書を読んで満州関係に興味を持った人は「偽満州国論」という本を読むと作中に登場したエピソードの元ネタがそれなりに分かると思います。ユダヤ系コンピュータゲームメーカーの話とか。

大塚英志「木島日記」
角川書店/2000年7月15日初版
B6ハードカバー/1300円/ISBN:404873234X

武田徹「偽満州国論」
河出書房新社/1995年11月30日初版
B6ハードカバー/1942円/ISBN:4309222846


02
白鳥由里「ニコル」 000902

 白鳥由里さんのオリジナルのアルバムはちゃんと聴いたことがなかったのだけど、とあるお店でワゴンの中に入っていたので、ふと買ってみたり。
 で。少なくともこのアルバムに関しては打ち込み系の非常に聞きやすい音で、作業用にはいいのではないか(笑)と。歌詞も電波系というか「不思議ちゃん」系なのであんまり考えないで聞けるし。
 強いて「新品を買え〜」とお勧めできるほど強力ではないけれど、安かったら買ってみてもよいかも、くらいのお勧め。個人的には十分もとは取れてます。

白鳥由里4thアルバム「ニコル」
VAP/VPCG-84673/1999年3月25日発売


01
なっちゃん はちみつレモン 000902

 なっちゃんの最新作。どのへんがなっちゃんなのかよくわかりません。
 味もまんま「はちみつレモン」だし。
 いや、メーカーは同じだからいいのかも知れないけど………。
 パッケージデザインの一部がこれまでのはちみつレモンのものの再利用だったりするあたりも、どうなんだろうなぁ、という感想を持ったり持たなかったり。